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教職員インタビュー 柏木 千春 教授

実際に人と接して
観光サービスを学ぶ

人間社会学部 観光学科
柏木 千春教授

ゼミ活動の内容について
重要だと考えていることは何ですか?

観光という分野を、大学の教室の中だけで学ぶことは難しく、本当の意味でのサービスを理解するには「現場で学ぶ」ことが重要だというのが私のゼミポリシーです。

私はJTBで21年間務め、添乗員を経験したり、旅行商品の企画や、地域の課題解決のお手伝いなどに関わってきました。今もさまざまな地域とつながりがあります。ゼミの学生には毎年新しいテーマを与えて、自分たちで一から課題を解決する経験をしてもらいたいと考えています。

観光サービスは、実際に「人」と接してこそ学べることが多くあります。接客経験がないまま旅行業をめざすことは現実的ではなく、アルバイトは「労働時間をお金に替える」ことが主であり、学び重視の接客経験は望めません。だから、ゼミ活動が「仕事と学びをつなげる」役割を果たすことが大切だと考えています。

「大学時代に何を学んだか?」と質問されたときに、「ゼミでこういうことをしました」「ゼミでこれを学びました」と答えられるゼミ活動にすることを、学生に明言しています。

実際にゼミで行った課題を紹介してください。

一般社団法人吉野ビジターズビューローから依頼を受け、吉野町で展開している「森林セラピー」のプロモーションの一環としての旅行商品開発を行いました。1泊2日で現地に滞在し、森林セラピーを体験したり、担当の方にお話を聞いて、現地の魅力、そして課題への理解を深めた上での提案を行いました。

最初の1か月で事業計画をつくります。学生にすべてを任せますが、何から進めて良いのかわからなかったり、発言をためらったりして、実際にはほとんど前進しません。2週間を過ぎた時点で、今回の企画が楽しいだけの学生イベントではなく、「実際にお金を払ってもらう商品」であり、利益を出さなければコストの自己負担が増えることをしっかり認識させて、学生の本気を引き出していきます。そして、「段取り8割・本番2割」で本番に臨めるように、今後の行動を自分たちで考えさせます。スポンサー営業のための企画書の書き方や電話の掛け方など、具体的な行動については適宜指導します。自分たちで考えて多くの経験をし、それが「自分にできた」という成功体験になるようにサポートします。

本番終了後は全員に感想を書かせています。お世話になった方々に気持ちを伝えるとともに、成功体験の記憶が新しいうちに自分のしたこと・学んだことを書き留めておくことで、就職活動での自己PRにつながります

今後は、希望する業種を見据えながら個々の学生をサポートしていきます。

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Profile
柏木 千春教授

「観光マーケティング」を専門とする柏木先生。「観光で地域を元気にする活動」を学生とともに取り組んでいます。趣味は体を動かすこと。(ヨガ、ダンス、クラシックバレエなど)